ピタゴラス教団
三平方の定理で有名なピタゴラスですが、
彼は数学者であり、哲学者でもありました。
そして、そんな彼のもう一つの顔がありました
それは宗教家。(今現在の宗教家とはまたちょっと違いますが)
彼は、自分の数学に対する考えをもとにピタゴラス教団を作りました。
ピタゴラスの考えでは、「この世のすべては“数”で成り立っている」というもの
例えば、1~10の数字はこの世のものを示しており、
1・・・理性
2・・・女性
3・・・男性
4・・・正義、真理
5・・・結婚
6・・・恋愛
7・・・幸福
8・・・本質と愛
10・・・神聖な数
といった感じだ。
2+3
すなわち、女性と男性が結びつくと、それは「結婚」を意味する
また、「2+5=7」は、
女性は結婚することで幸福を得ることができるといった考えでした。
さらに、ピタゴラスの定理としても有名な三平方の定理ですが
ピタゴラス教団では、弟子たちが発見した公式や定理は全て
ピタゴラス発見したものとして扱われました。
発見した弟子たちのことを思うと、なんだかなぁ。
そのため、三平方の定理もピタゴラス自信が発見したかどうかも怪しいのです。
一説には、弟子であるジクロルボスが発見したのではないかという説もあります。
また、ピタゴラスの定理を「三平方の定理」と呼ぶことがありますが、
こう呼ばれるようになったのは、ちょうど大東亜戦争中のこと
当時の風潮で敵国の言葉を用いてはならないというものがあったためだそうです。
●無理数
無理数を発見したのもこのピタゴラス教団だそうだが、
ピタゴラス教団の教えによると
無限に続く数の存在は決して認めざるものであり、
ピタゴラス自身もずっと否定し続けていました。
・・・が、弟子のヒッパソスがうっかり無理数の存在を外の人間に口外してしまい
罰としてヒッパソスが溺死させられたという話もあります。
そんなこんなで、今日の中3数学授業では「ピタゴラスの定理」を扱います。