大学を知る 第1回 「文学部」

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文学部って何を学ぶの?

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文学部文学系では、文学作品(小説や詩、戯曲、和歌、俳句、脚本や漫画など)を読み、登場人物の心の動きや作者の意図を研究する作品研究や、文学作品を文化現象の一つとしてとらえ、作品の書かれた時代や社会背景や歴史などを分析、研究していきます。

アプローチ方法は、作家研究、特定地域や時代の文学研究、言語の語彙や文法研究など様々です。文学研究はいわば人間の研究であるため、その研究領域は幅広く、文学だけではなく言語学、民俗学、哲学、歴史学、心理学社会学、芸術学などへの興味関心も必要不可欠になってきます。

大きく2つに分けると日本の文学作品について学ぶ日本文学系、外国文学作品を扱う外国文学系に分かれます。また両者を比較する比較文学という分野もあります。

大学では、1、2年次に文学に関する基礎知識を習得し、外国文学系では作品そのものをその国の言葉で理解するため語学教育も同時に行われていきます。

3年次以降はゼミなどに所属して、より深く作品研究し、その内容を卒業論文にまとめる作業が一般的です。その作品が書かれた時代や社会背景を知ることで作品に隠された自分なりの解釈で読み解くことが面白さの一つかもしれません。またひとつの正解があるわけではないため、多様な解釈を試みることができることも面白い点です。

ワンポイント

研究対象が幅広く、文学作品へのアプローチ方法も多岐にわたるため大学ごとの特色があるようです。特に外国文学系では英米文学を学べる大学は数多いですが、ドイツやフランス、中国、スペイン、北欧文学などを扱う大学は限られます。大学案内などを取り寄せて教授陣の専門分野やカリキュラムが自分の興味関心のある分野と合っているかを確認しておくと良いでしょう。