大学を知る 第3回 「心理学部」
心理学部って何を学ぶの?
倫理学というと、心理テストやカウンセリングを思い浮かべる人が多いと思いますが、これは「臨床心理学」と呼ばれる心理学の研究分野の一つに過ぎません。心理学には、認知心理学、発達心理学、社会心理学、児童心理学、犯罪心理学など多種多様な領域があります。
科学としての心理学の特徴の一つは実験という実証的な研究方法にあります。大学では1年、2年次に心理学概論など基礎を学ぶとともに、各種調査法検査法の実験や実習を行い、その成り立ち、意義、実施上の問題点などを学習していきます。また、実験から得られたデータをコンピュータで分析、統計化するための実習も数学的・統計学的な要素も含まれています。3年次からは実際にアンケート調査や各種実験などを行い、専門知識を深め、4年次では研究室に所属して卒業研究を行うことが多いようです。
心理学はとても幅広く、「○○心理学」という学問は数え切れないほど存在します。人だけに限りませんが、心について多角的な視点から考えることで、心が人間の行動にどのように影響を及ぼしているのかを学ぶことが出来る点が面白いところです。
心理学は心理・心理科学部のほか、文学部、人文学部、人間学部、福祉系学部などに心理学科、人間発達学科、コミュニケーション学科として設置されていることもあります。また教育学部では教育心理、発達心理などの学科・コースを設置しているところもおおく、大学によって専門としている領域が異なるためどの分野に力を注いでいるかは大学案内等で確認しておくと良いでしょう。