大学を知る 第5回 「文化学」
文化学って何を学ぶの?
文化学と一口に言っても、言語、思想、宗教、生活、歴史、芸術など研究対象は多岐にわたります。人間や人間が作り出した文化を総合的に捉えていくのがこの分野で、幅広い視野と柔軟な思考力で様々な角度からその研究対象にアプローチしていきます。
学科としては、特定の国、地域や文化県を中心に扱う「地域文化系」、異なった地域、文化を比較する「比較文化系」などがあります。また、最近では国際化に対応した異文化理解と語学力、コミュニケーション能力を養う国際文化系など多様なカリキュラムを展開している大学も多くなっています。
様々な国・地域の文化を比較し、共通点や違いを考えることで視野が広がり、とても面白い学問です。またあらゆるものを文化として考えていくため、自分の興味関心あるものを研究材料にすることもできるため、卒業研究での自由度は高くなります。
研究領域が非常に広いため、学べる学部・学科も多種多様です。語学系を中心としてカリキュラムを組んでいる大学がある一方、人文・社会科学系の科目を中心としてカリキュラムを組んでいる大学もあります。どういう視点から何を学んでいくかという明確なビジョンがなければ大学選びは難しいとも言えます。なお、教員養成系の学部にも国際文化や情報文化、社会文化などのコース・専攻を設置している大学もあります。興味がある人は調べておくと良いでしょう。