大学を知る 第8回 「教育学」
教育学って何を学ぶの?
教育学系は、大きく教育学と教員養成系の2つに分けられます。教育学とは、学問として「教育」を研究する分野のことで、これは教師になることを目的とするものではなく、人を育て成長させる営みについて学校における指導等の問題にとどまらす、広く社会や文化の音大として追及していく学問となります。そのため。哲学や心理学、言語訳や歴史学、など人文科学系社会科学系のほとんどの学問領域に加え、教科教育に関しては自然科学ともかかわりが深い総合科目とも言える。
教員養成系では、教員免許の取得が卒業の要件となっている「教員養成課程」と免許の取得を義務つけず幅広い知識を持った人材を育てることを目的とした「総合科学課程」に分けられます。教員養成課程は、文字通り学校教員の養成を目的とした課程。カリキュラムも免許取得に必要な科目を中心に編成されています。1、2年次にかけては教養教育科目や基礎教育科目を学び、3年次以降は各教科の指導法や子どもの発達過程など、必要な技術や知識を習得する期間にあてられています。教育実習は3年次以降に行われることが多いですが、近年1年次から学校や実習を通じて支援を行う大学も増えてきています。
総合科学課程では、情報・国際・人間科学・環境・地域・芸術・スポーツなどの専攻・コースが設置されており、学際的な研究が展開されています。また、生涯教育を扱う大学も多く、学校だけでなく幅広い場面での指導者の養成が行われています。
教育学は、教育学部や文学部の中に学科・専攻が設置されています。東京大学や京都大学など旧帝大と言われる大学教育学部などに多く、教員免許を取得したい場合には本来の課程の他に教職に必要な単位を取得する必要があります。
教員養成系学部は、国立大学に数多く設置されています。私立大学にも設置されている大学は増えてきていますが、その数は国立大学ほど多くないので注意が必要です。教師を目指している人は各大学の教員採用実績にも目を配っておくと良いでしょう。