大学を知る 第11回 「社会学部」
社会学部って何を学ぶの?
社会学という名が示す通り、社会で起こっているあらゆる出来事・現象が研究対象となっています。家族・都市・メディア・環境・文化・教育などその領域は幅広く。そられに対するアプローチの視点もさまざまです。社会学は多彩な学問領域を網羅する学際性の高い学問と言えます。
1・2年次は基礎科目を中心に理論や調査法を学びながら研究の方向性を絞り込み、2・3年次以降ゼミやコースごとにテーマを決めて研究を進めていきます。
社会学研究で重視されている科目に「社会調査実習(フィールドワーク)」があります。聞き取りやアンケート調査、テーマに関する文献・資料の収集を行い、仮説の裏付けとなる調査・分析を行います。また調査から得られたデータの分析のために、統計学的な手法も身につける必要もあります。
社会学系の学部・学科は、その研究対象の広さから専攻・コース制を設けている大学がほとんどです。実際にどんなことが研究対象とされているのか、在籍する教授の専門分野を大学案内等で調べておくと良いでしょう。また社会学系の学科の中には「新聞学科」など特定の分野に対象を絞った学科もあります。
社会学は現在の社会に起きている様々な現象を理解し、解釈する学問のため自分の興味がある分野を見つけやすい魅力もあります。「当たり前」のことを「当たり前でない」と考えるところに面白みがあるようで、例えば、なぜスカートを履くのは女性だけなのかという問題に取り組むこともあったりと、些細な事柄について深く考えていくことによって実はその裏に社会的構造が作用していることに気づかされ、自分たちの生活している社会構造をより良く知ることができて面白い学問でもあります。