大学を知る 第16回 「経済学」
経済学って何を学ぶの?
大学での経済学は大きく「理論系」「歴史系」「政策系」の3つに分かれています。理論系はさらにミクロ経済学とマクロ経済学に分かれています。ミクロ経済学は個人や個々の企業の消費活動、清算活動を分析対象にしているのに対して、マクロ経済学は国や経済圏といった大きな単位での経済活動を分析対象にしています。歴史系は、日本、アジア、西洋などの地域ごとに歴史の中で経済現象を分析していきます。政策系は具体的で実行可能な経済政策を立案、提言し、実社会の制度設計に深くかかわる分野を研究してきます。
現在はこれらの分野の融合が進んでおり、例えば理論系と政策系の融合として、厚生経済学、公共財政学などの名称で講義が行われている大学もあります。
経済学には実証分析が欠かせません。そのためには各種のデータを統計化し分析することが不可欠のため、数学的な知識や統計分析する手法を身に付ける必要があります。そのため、経済学を扱う各大学では、コンピュータなどを用いてのシュミレーションを行い、各問題にアプローチするための演習をカリキュラムに組み込んでいます。