大学を知る 第23回 「機械工学」

23-機械工学タイトルバナー 機械工学って何を学ぶの?

23-機械工学キャッチコピー 30

 

 機械工学は、機械技術の原理や方法論を系統的にまとめた学問です。全国の工学系学部の大半に設置されており機械の設計だけではなく、運用するための効率的な清算システムや自動化・省力化を図る方法も機械工学の大切な研究領域となっています。

 機械工学の研究分野は大きく「材料系」「熱・流体系」「加工系」「機構・振動・制御系」の4分野に分けられます。「材料系」では、材料の特性や強度、機械に使用したい材料の選択法や新素材の開発が研究テーマとなっています。「熱・流体系」では、児童や者ロケットなどのエンジンや発電プラントなどに関連する分野となり、熱の発生、移動、遮断法などを研究していきます。「機構・振動・制御系」では、機械の振動や制御技術を、「加工系」では精密加工や切削加工、溶接加工の技術を学んでいきます。これら伝統的な領域に加え近年、ロボットや医療関係の研究も盛んになりつつあります。

 大学では1~2年次に数学。物理学、力学、製図学など基礎科目の習得に力を入れ、特に機械工学の基礎となる材料力学、流体力学、熱力学、機械力学の4力学をみっちりしっかりと学んでいきます。3年次以降は、この4つの力学を実験+演習でさらに知識を深め、設計演習もより高度で専門的な内容になっていきます。生体機械工学は、機械と生物、医学、化学などの分野が入れ混じっているので、最先端の分野に興味がある人にとっては非常に面白い学問となります。またそういった研究は人々の生活の質(QOL)に直接影響するようなものが多く、社会貢献度も非常に高いものとなります。その点がこの学部の魅力の一つにもなっています。

ワンポイント

 機械工学には大きく分けると2系統あります。一つは、機械工学全般を学ぶ機械工学科、もうひとつは、機械工学の中でもメカトロニクスや機械システムに重点を置く学科です。機械制御システムを統合・開発・設計する立場から機械工学を学びます。

「機械制御システム学科」や「機械の知能化に焦点をあてた「知能機械工学」などもあります。