大学を知る 第26回 「通信・情報工学」
通信・情報工学って何を学ぶの?
インターネットが社会の基幹を形成するまでに発達し、情報・通信技術は現代社会において不可欠なものとなりました。情報を伝達する技術的手段を研究するのが、この通信工学です。電話線など従来の有線技術だけではなく、光ファイバーやwifiなどの無線技術の連携によって情報をより素早く、より効率的かつより安全にやりとりする研究が日々続けられています。
情報工学では、情報の有効活用のために欠かせないコンピュータについて、通信工学も含め総合的に研究していきます。ハードフェアに近い分野からプロ部ラム理論や数値解析のようにソフトウェアに近い分野、さらにロボットや医療などへの応用する分野まで幅広く扱っていきます。近年では量子コンピュータの分野まで扱っている大学も増えてきているようです。
大学では1・2年次にコンピュータの基本構造、演算処理と回路の設計、プログラミング言語などを学び、3年次以降はハード系とソフト系に分かれ、それぞれの専門分野の研究を行っていきます。
「情報」という名がつく学部・学科は工学系、理学系、経済、経営系など複数の学部に設置されています。また最近は、人文学部や社会学部にも設置されている大学もあるようです。自分が情報の何を学びたいのか、どのような視点から取り組みたいのかをしっかり考えて大学選びをすると良いでしょう。