大学を知る 第30回 「土木・環境工学」

30-%e5%9c%9f%e6%9c%a8%e7%92%b0%e5%a2%83%e5%b7%a5%e5%ad%a6%e3%82%bf%e3%82%a4%e3%83%88%e3%83%ab%e3%83%90%e3%83%8a土木・環境工学って何を学ぶの?

30-%e5%9c%9f%e6%9c%a8%e7%92%b0%e5%a2%83%e5%b7%a5%e5%ad%a6%e3%82%ad%e3%83%a3%e3%83%83%e3%83%81%e3%82%b3%e3%83%94

 「土木工学」は、市民の暮らしの工学とも呼ばれています。道路や橋、トンネルといった交通施設や発電所・ダム・公園などの構造物を対象に設計、建設、運用・管理を学んでいきます。

 土木工学の扱う対象は環境と密接な関わりを持ち、そこから誕生したのが「環境工学」という分野で、自然科学、社会学、情報工学の分野も合わせ、環境に拝領した俊哉地域の基盤設備を進める学問領域となります。地球規模の環境から住宅回りなどの生活環境まで扱う幅は多岐に渡ります。

 講義内容は、水理学、土質力学、構造力学などの専門基礎科目から都市計画額や地球環境工学まで多彩な科目で構成されています。測量や設計、製図といった実習や演習が多いのも特徴の一つです。

 ワンポイント

 土木環境工学は工学部や理工学部に設置されている「土木工学科」や「環境システム工学」「都市計画学」などで学ぶことができます。これらの学科は研究分野の範囲が広く、大学によっては専門的に取り扱っている分野が異なるため、大学選びにはやや慎重になった方が良いでしょう。

 近年、首都圏を中心とした地域全体の景観を考えながらの再開発が行われており、大規模な住宅や商業施設が登場してきています。このような街づくりを考えていく学問の一つに都市計画学があります。多くの人々が便利でかつ安全快適に集住し活動するための街づくりを目指す総合的な学問となります。情報化や高齢化など人々を取り巻く環境も変化しており、時代の変化に応じた街づくりが今後も求められており、将来的にも都市計画学は重要な役割を担っていくことでしょう。

 また、土木は市民工学とも言われており、身近な工学でもあるため非常に興味を持ちやすい分野でもあります。橋や道路以外に、河川や地盤といったすべてが土木分野となり、さらには防災意識まで変えてくれる点も魅力の一つでもあります。