桃太郎と陰陽五行説
古来より、日本には風水として陰陽五行が使われてきました。
その際、鬼門となる方角が「北東」となります。
ちなみに鬼門とは、悪い気の流れが入り込む方角です。
この画像からも分かりますが、
鬼門である北東の方角は、ちょうど「うし」と「とら」の方角となり、
その反対側の「南西」の方角にある“裏鬼門”によって力を封じる必要がありました。
また、ここに五行を当てはめると、
鬼門の方角にあるのが「火行」
裏鬼門にあるのが「金行」となります。
そして、五行説における象徴は、
木(木行)は春の象徴。果物は「李」
火(火行)は夏の象徴。果物は「杏」
金(金行)は秋の象徴。果物は「桃」
水(水行)は冬の象徴。果物は「栗」
土(土行)は季節の変わり目の象徴。果物は「棗」
となります。
このことから、鬼門に打ち勝つためには裏鬼門の「金行」であり、その象徴が「桃」であること。
さらに、鬼門の方角は十二支でいうと角をもった「うし」と虎柄で有名な「とら」であること。
その鬼門へ向かうためには、裏鬼門から時計回りに回り、「さる」「とり」「いぬ」と順番に会っていく必要があること。
以上のことから、昔話の桃太郎は陰陽五行説を表した話だったんですね。
鬼門方向は十二支でいうと、「うし」と「とら」
そのため鬼のイメージは、角があり虎柄のパンツを履き、火のように赤い色をしているわけです。
ということは、桃太郎を育てたお爺さんとお婆さんは、裏鬼門の方角になるわけだから
猿と羊が化けたものだったのかもしれませんね。