高校化学 アルカン

炭素と水素から成り立つ物質を、炭化水素と呼びます。

その中でも特に、鎖状の飽和炭化水素(単結合で結びついているもの)を

飽和炭化水素と呼び、

一般的には、次のように呼びます。

その名は・・・

アルカン

アルミ缶の中まではありません。

関西弁でいう、オカンでもありません。

飽和炭化水素です。

ところで、このアルカンの化学式は一般的に次のように表します。

CnH2n+2

n=1ならば、CH4 (メタン) の式となります。

他にも、

n=2ならば、C2H6 (エタン) の式となります。

これらは、暗記必須でしっかりと覚えなければなりません。

炭素数

分子式

名称

1

 CH4

メタン

2

 C2H4

エタン

3

 C3H8

プロパン

4

 C4H10

ブタン

5

 C5H12

ペンタン

6

 C6H14

ヘキサン

7

 C7H16

ヘプタン

8

 C8H18

オクタン

9

 C9H20

ノナン

10

 C10H22

デカン

と、n=10まで覚えておいた方が良いでしょう。

このアルカンの後に学習する内容が、

アルケンと呼ばれているものですが、

これらアルカンの名称を基準にして考えていくため

これらの名称は必須になるわけです。

【アルカンの性質】

アルカンは分子量が大きいほど融点や沸点が高くなる。

室温で炭素数が4までは気体、5以上で液体、16~18以上で固体となる。

アルカン分子には極性がないため、水には溶けない。

しかし、ベンゼンやジエチルエーテルなどの有機溶媒には良く溶ける。

【アルカンの反応性】

アルカンは塩素や臭素と混ぜ光を当てると、

分子中の水素原子が次々と塩素原子や臭素原子と置き換わった化合物になる。

このように、分子中の原子が他の原子や原子団と置き換わる反応を置換反応という。

また、塩素化合物ができる反応を塩素化という。

またハロゲン化物ができる反応を総称してハロゲン化という。