高校化学 アルキン
炭素と水素から成り立つ物質を、炭化水素と呼びます。
その中で、鎖状の三重結合をもつ不飽和炭化水素を
一般的には、次のように呼びます。
その名は・・・
アルキン
納豆菌ではありません。
決して、ネバネバしません。
18金ではありません。
キラキラ、高価ではありません。
木琴でもありません。
美しい音色は出しません。
三重結合を持つ、不飽和炭化水素です。
アルキンです。
ところで、このアルキンの化学式は一般的に次のように表します。
CnH2n-2 (n≧2)
例えば
n=2ならば、C2H2 (アセチレン) の式となります。
n=3ならば、C3H4 (プロピン) の式となります。
これらは、前々回に確認したアルカンの名称が元となっています。
名称は、基本的に最後部分の発音が「~in」となります。
例えば、アルカン → アルキン で有名なのもとして
エタンとアセチレンがありますが、
エタン(~an) → エチン(~in)
となるわけです。
と、ここで1つ疑問が。
「アセチレンとエチンのどちらが正しい名称?」
(答え)
IUPAC命名法では エチン (ethine) と呼びますが、
一般的な通称としてはアセチレンを使っていきます。
学校の教科書にもアセチレンとして記載されているので、
エチン=アセチレンとして覚えておくと良いでしょう。
そして、ここからが重要です
アルキンには、三重結合があります。
この三重結合をもつ分子は、一直線上に原子が並びます。
プロピンで見ると分かるように
三重結合のC2つとそれに隣接する原子の4つが同じ直線上にあるんだ、とわかります。
また、結合力の強さですが、アルカンとアルケン、アルキンと三つの結合は同じ長さではありません。
単結合が最も長く、三重結合が最も短く、その関係は、次のようになります。
C-C > C=C > C≡C
そして、三重結合をもつアルキンは不飽和炭化水素のため
二重結合を持つアルケンと同じように、不可反応を起こしていきます。
価標が余っているので他の原子が新たにくっついきます。