化学基礎 ~物質の成分~
*各高校の化学基礎で4月に学習する内容です。
●解説
酸素 は酸素という元素のみで構成されています。また鉄 は鉄という元素のみで構成されています。このように、ある1種類の成分(元素)のみで構成される物質を純物質といいます。
これに対し、水 は酸素と水素いう2つの元素で構成されています。また塩化ナトリウム は塩素とナトリウムという2つの元素で構成されています。このように、2種類以上のの成分(元素)で構成される物質を化合物といいます。
ただし、純物質も化合物も、それ以上は細かく分けることができない1つの物質で、ある一定の性質を示します。このように、1種類の物質で、一定の沸点・融点・密度を示す物質を純物質と言います。
これに対して、空気や海水や石油はさまざまな物質から成り立っており、ろ過や蒸留などの方法を使って含まれているさまざまな物質を分離することができます。このように、分離できる2種類以上の物質を含み、混合割合によって沸点・融点・密度が変わる物質を混合物と言います。
●問題
次の物質を (a)単体 (b)化合物 (c)混合物 に分けよ。
(ア) 水 (イ) 硫黄 (ウ) ペンキ (エ) 家庭用燃料ガス (オ) ガソリン
(カ) 銅 (キ) 塩酸 (ク) エタノール (ケ) スクロース (ショ糖)
●ヒント
(ア)
(イ)
(ウ) ペンキ・・・溶剤に顔料 (着色用固体微粒子) を混ぜたもの。
(エ) 家庭用燃焼ガスにはいろいろなものがあるが、さまざまな可燃性ガスを混ぜている。
(カ)
(オ) ガソリンは,石油から得られる沸点の低いさまざまな物質で構成されている。
(キ) 塩化水素の水溶液を塩酸という。水溶液とは水を混ぜた物質。
(ク)
(ケ)