高校化学でも学ぶ「酸化還元」ですが、
酸化と還元の定義は次のように決められています。
【酸化】
①酸素を得ること
②水素を失うこと
③電子を失うこと
【還元】
①酸素を失うこと
②水素を得ること
③電子を得ること
中学生レベルならば、化学反応式を見た時に、
その物質が酸素を受け取っているかどうかで
酸化か還元か判断できます。・・・・・・が、
中にはなかなか判断が付きにくい物質もあります。
そんなときは、「酸化数」を調べることによって酸化還元を判断できます。
酸化数は次のように定義されています。
【酸化数の決め方】
①単原子の酸化数は、「0」
②単原子イオンは、そのイオンの価数に等しい
③化合物中の酸素の酸化数は、「-2」
④化合物中の水素の酸化数は、「+1」
⑤多原子イオンでは、酸化数の総和はイオンの価数に等しい
⑥化合物中のアルカリ金属の酸化数は「+1」
⑦化合物中のアルカリ土類金属の酸化数は「+2」
この規則に基づいて計算すれば、全ての物質の酸化数を調べることが出来、
酸化数が増えていれば、「酸化」
逆に酸化数が減っていれば、「還元」と判断できます。