セルシウス温度vs絶対温度

私たちが日常使用している温度表示は、

セルシウス温度と呼ばれているもので

「~℃」 

という表示をしています。

(温度は、分子や原子の運動によって生じるエネルギーが熱として放出されたものです。)

これに対して、高校化学では絶対温度という表記を使用していきます。

絶対温度の単位は

「K(ケルビン)」 

を使用します。

温度を限界まで下げていくと、理論上、分子や原子の運動を完全停止させることが出来ます。

その温度を絶対零度といいます。

分子や原子の運動が停止するため、この温度より低い温度は存在しません。

その温度は、セルシウス温度で-273.15℃となります。

この-273.15℃を基準値の0といして表示していくものが絶対温度となります。

すなわち、

-273.15 ℃(度)  0 K(ケルビン)

というわけです。

このセルシウス温度から絶対温度への直し方は、次式で求められます。

T(K)=t(℃)+273.15

高校化学の教科書では、計算がし易くするためか、小数点以下は省略し

T(K)=t(℃)+273

として記載されています。

なお、温度に上限はないため、1億℃や10億℃といった高温は存在します。