素数とウラムの螺旋
「素数」といえば、1と自分自身以外の約数を持たない数として知られています。
2 3 5 7 11 ・・・
この素数の規則性は今現在発見されていません。
そのため、ネットワーク上ではこの素数を暗号化して使用しています。
例えば、異なる2つの素数である31と29を2つ掛けると899という数字ができます
31 × 29 = 899
ネットワーク上で相手にデータを送る際、この899という数字を使い暗号化します
素数自体が小さいと最初の素数が何だったのかすぐに分かってしまいますが、
4ケタ以上の数字、例えば2867という数になった途端に
最初の素数が何だったのか分からなくなってしまいます。
桁を増やし、256桁程度の素数を使うと、スーパーコンピュータを使用しても
最初の素数を発見するのに数百年近くかかってしまい、事実上解読不可能となるそうです。
この方式は、今から38年前の1977年にリベスト、シャミア、アドルマンの3名によって発表されたため、
一般的にRSA暗号と呼ばれています。
ところで、そんな素数ですが・・・
自然数(正の整数)をらせん状に並べていき、
素数になる数字だけ黒く塗ると、ある特徴的な模様が浮かび上がってきます。
さらにそこには直線が見え隠れしていたりと、なぜか素数に規則性が存在しているようにも感じます
これは発見者の名前に由来して、「ウラムの螺旋」として呼ばれています。
もし、素数の規則性を発見したとしたらそれはきっと
数学のノーベル賞ともいうべき、フィールズ賞を受賞することができることでしょう。
ただし、素数暗号は国家機密や国防総省などのの暗号通信にも使われているため
万が一それを発見したとしたら命を狙われてしまう可能性もあります。
取り扱いにはご注意を。