・出題形式は例年は大問3問構成であったが、今年は大問4の構成になっている。昨年は『大問1・・歴史、大問2・・地理、大問3・・公民』が、『大問1・・融合問題、大問2・・地理、大問3・・歴史、大問4・・公民』。
配点は融合問題26点、地理24点、歴史25点、公民25点。
・小問は昨年度が49問、今年は36問。
・大問1は地理・歴史・公民の融合問題で、ノート形式を使い基本的な問題を出題。
・大問2は世界地理(オセアニアのみ)、日本地理(地形図を含む)に関しての出題。グラフや表を読みとり、読みとれることを選択問題を中心に出題。一部記述。
・大問3はノート形式の鎌倉期・江戸期の主従関係の基本的な語句の確認と記述、近現代の産業・経済の資料を読みとっての選択問題。
・大問4は経済分野と政治分野をそれぞれ出題。
・選択問題はほとんどが選択数の指定問題、「合っているものを全て選べ」という選択数を指定しない問題も1問。
・記述問題が歴史、地理、公民ともに増えているが、手頃な問題。
・平均点は例年に比べ少し高めか。
昨年よりかなり手ごたえを感じている生徒が多かったのではないだろうか。大問1が融合問題になっていたのは驚いたが、受験生にとってみれば地理と思ったら歴史も出てきた、公民もという感じであまり違和感はなかったであろう。また、基本的な語句を確実に覚えていれば、ある程度は解答できる問題が多かったように思える。グラフや表の読みとりも、教科書で一回は見たグラフや図が載っており、あわてずに何を求めているのかを理解し、素直に考えていけば答えられたと思う。グラフを読みとって自分の考えをそれを文章で表していく練習の積み重ねは必要。さらに、例年に比べかなり問題数が減り、一問の配点が高くなっているので、ケアレスミスが怖い。