長野県後期選抜のゆくえ
本日夕方、長野県後期選抜の志願者倍率が発表になりました。主に第一及び第二通学区の主要高校について、昨年との比較と難易度変化について見ていきたいと思います。
①長野・上田は昨年とほぼ同じ
トップ校である長野高校が定員+22人、上田が+49人。これは昨年とほぼ同じです。第一志望として受験する生徒がほとんどですから、今後の願書変更もあまり無いと考えて良いでしょう。したがってこの2校については例年通りの難易度になると予想できます。
②明暗分かれた第2グループ
次に屋代などの「第2グループ」を見ていきますと、昨年と比べて極端に変化しています。
<極端に増加>
屋代→昨年△6から今年は+51
吉田→昨年+11から今年は+33
染谷丘→昨年+5から今年は+100
篠ノ井→昨年△1から今年は+51
<極端に減少>
須坂→昨年+49から今年は+17
長野西→昨年+54から今年は+5
市立長野→昨年+51から今年は+5
複数の高校でたった1年でここまで志願者数が激変したのはおそらく初めてのことでしょう。驚いている生徒やご父母、先生方も多いのではないでしょうか。屋代高校については本来昨年の段階で2クラス分募集定員が減りましたので、難易度上昇するはずでした。しかし警戒感からか意外に志願者が少なかった。まあ今年の状況が本来の競争倍率と考えて良いでしょう。市立長野高校についても、ここ数年の高倍率がむしろ異常だったので、本来の倍率に近づいたと考えて良いと思います。難易度については、基本的に高倍率に変わった高校が上昇し、倍率が下がった高校は基準も下がると考えて良さそうです。ただし、願書変更による倍率変動は気を付ける必要があります。
③中位以下の高校は比較的穏やか
長野商業や長野工業、長野東、長野南といったいわゆる「長野系中堅高校」はほぼ例年通りの倍率に落ち着きそうです。新規開校した須坂創成も昨年より落ち着いた感じです。昨年高倍率だった屋代南高校も平準化し、全体的に不合格者の少ない入試になりそうです。よって合格点も例年通りと考えて良いでしょう。ただし面接を課す高校については学力で基準に達していても油断はできません。
なお、願書変更期間は3月3日まで。最終倍率の発表は3月3日の夕方4時の予定です。