大学を知る 第13回 「国際関係学」
国際関係学って何を学ぶの?
国際関係学は、「国際的な平和維持のためになすべきことは何か」を探ることによって反転してきた学問です。複雑に絡み合う国際的な問題に対して様々な観点から柔軟に対応し、適切な解決策を考えられる人材の育成を目標としていきます。この学系の特徴は、世界の国・地域同士の関係について、政治・経済、社会や文化などあらゆる角度からアプローチしようとする姿勢となります。
また、国際連合やEU、NGOなどの国際的な組織・連合体が研究対象になっています。経済学部や法学部、あるいは外国語学部でも国際的な視点で研究する専攻は設置されていますが、国際関係学部では、一つの学問の枠にとらわれない学際的な色合いが濃いのが特徴でもあります。また自由な観点から研究できるという点では他学部にない柔軟さもあるといって良いでしょう。
交際関係学はその対象の広さから一般的には社会科学系・人文科学系の2つの方向性に分けられていることが多く、社会科学系は政治や経済、法律的な面からアプローチをし、現実の問題を解決するための道筋を探っていきます。一方、人文科学系では文化や言語などを対象に、現状分析や異文化への理解を深めていきます。自分が具体的にどういう問題に興味を持っているかを見極めてから学部を選ぶことが大切です。
また、国際社会は生き物のようなもので、常に動いています。そのため常に世界の情勢に目を配らなければ議論できないため、いつも勉強が必要になってくる点も特徴の一つでしょう。