屋代高校1年生の宿題に出されている現代文を読んでいると、
「進化論」の話が出てきました。
「進化論」というと、私たちはこういう話を思い浮かべますよね。
高い所の葉を食べるために、キリンの首は伸びた。
でも、実はこれは間違っているんです。
生物の性質(形質)が変化するには、遺伝子レベルでの変化が必要となります。
ところが、「首を長くしたい!」とどんなに思っても、遺伝子レベルでは変化しません。
つまり、目的性が先に来たわけではないのです。
では、どうやって首の長いキリンが生まれたのか?
それは、たまたま偶然の突然変異なのです。
この辺は高校の生物(本科目)でも教わるないようなのですが、
細胞分裂の際に、DNA塩基配列の複製にエラーが生じ、
従来とは異なる遺伝子が誕生してしまうのです。
そう、たまたまの偶然、無目的なんです!
ところが、たまたま首が長くなってしまったら、
これが実にエサを採るのに好都合!
他のキリンよりも多くエサが採れ、生存の確率が高まるのです。
その結果、長い首のキリンが自然選択されるようになり、
種全体としてキリンの首は長くなったのです。
つまり
高い所の葉を食べるためという目的があって、
キリンの首は伸びたのではなく、
無目的にキリンは首が長くなったため、
結果として高い所の葉が食べられるのです!
・・・ん?
じゃぁ、目的性って不要なのかな?
いやいや、もちろんそんなことはないですね(笑)
ふだんの私たちの日常生活では、
目的性こそが行動の源泉です。
何かのために行動する時、
人は思いもしない強い力を発揮します!
何か目標を定め、
思いを強く持つ!
それが頑張る気持につながり、
そしてその気持ちが行動に向かわせます!
キリンの首のような偶然たまたまの突然変異を待つのではなく、
自分の意思で未来をつかみ取りましょう!