屋代附中受験のご家庭へ
いよいよ屋代附属中の受験が近づいてきました。屋代附属中は今年も400名近くのお子さまが受験する激戦となりました。この激戦を勝ち抜くため、直前期にどのように過ごすのが良いか・・・この点について「ご家庭での対応」という観点で述べてみたいと思います。
①大事な「当日のコンディション」・・・当日の合否を分ける最大のポイントは「適性検査の出来」といっていいでしょう。この適性検査問題を攻略するカギは「思考力」です。要するに、しっかりと考えることができる、ということが重要です。この点で、出来れば試験当日はできるだけ試験に集中できるコンディションを維持するのが望ましいです。体調面に不安があったり、心理的に重圧を感じながらといった心身のコンディションに不安要素があると、どうしても試験中に集中しきれない場面が出やすくなるでしょう。あるいはケアレスミスを誘発する可能性も高くなります。ですから、試験直前期のご家庭におけるお子さまへの留意点として真っ先に優先されるのは、「当日、最高のコンディションで試験に臨む」というシチュエーションを整えることです。前日、当日はもちろんのこと、数日前から無理をさせずにコンディション重視の過ごし方をさせるといいと思います。
②「否定語」は禁句・・・初めて受験に臨むお子さまと比べ、私たち大人は試験というものをすでに経験しており、それゆえ人によっては試験の「怖さ・重圧」のようなものも経験している場合があります。こうしたケースでは、どうしてもお子さまを心配するあまり、「○○は大丈夫?」「△△に気をつけて」「××してはダメ」などと無意識にネガティブな想像をお子さまに与えてしまうこともあるようです。しかしながらこうした声掛けは、度が過ぎるとかえってお子さまを委縮させてしまいます。せっかく我が子に合格してほしいと願っていながら、かえって心理的に追い込んでしまうこともあります。こうした場合、掛ける言葉に留意し、否定的表現を口にする前にポジティブな言い方に変えればよいと思います。例えば「テレビを見るのをやめなさい」ではなく「ちょっとお母さんと一緒に面接の練習しよう」といった感じです。また、試験そのものを話題にするのではなく、「合格した後、何をする」といった話題で会話するのも有効だと思います。
③面接対策は軽めに・・・屋代附属中の選抜方法は適性検査200点、調査書48点と面接のABC評価によって総合的に判断されます。しかしながら基本的に合否の最重要基準となるのはあくまでも適性検査+調査書の248点です。ここで基準点に達しなければ、そもそも面接でA評価をもらっても意味がありません。その上で基準点付近に数十人が集まった場合に最終の選考として面接結果が反映されるのです。ですから、適性検査の対策学習をおろそかにしてまで面接対策をおこなうのは得策とは言えません。小学校の方で面接練習をしてもらえる場合は、その程度の対策でも十分です。そうでない場合は、一度は集団面接の予行演習をご家庭でおこなうと良いでしょう。志望動機はかならず聞かれますので、自分なりの答えをハッキリ言えるように練習すると良いでしょう。コツは話す内容よりも「態度・声の大きさ・明瞭さ」に留意することです。