中学入試算数 第1回植木算
ペン太「先生、よろしくおねがいします」
先生「こんにちは。今日は植木算を紹介するよ」
ペン太「え?算数なのに、木を植えるんですか?」
先生「いやまあ、そうじゃないんだ。木を植える場合の植え方について算数を使って考えようっていうハナシなんだよ」
ペン太「へー」
先生「では例題。
長さ10mの道路にはじから2mずつ木を植えます。木は全部で何本必要ですか?」
ペン太「なんだ、かんたん。10÷2=5で5本でしょ?」
先生「そう思うよね・・・。でも違うんだ。5本じゃないんだ」
ペン太「え?どうして?」
先生「じゃあね、図を書いてみようか」
ペン太「1、2、3、4、5、6・・・あれ、6本だ!」
先生「そうなんだよ。木は全部で6本。」
ペン太「でも、なんでかな?」
先生「実はペン太くんが計算した10÷2=5というのは、木と木のあいだの間かくを表しているんだ。」
ペン太「そっかー。たしかに間かくは5つある」
先生「そして、この問題は道路の両はじにも木を植えるんだよね。そうすると、かならず間かくの数より木の方が1本多くなるんだ」
ペン太「なるほど。だから5+1=6で6本なんだ」
先生「これが植木算と呼ばれる問題の考え方だよ。両はじに木を植える場合、
木の本数=間かくの数+1
と覚えておこう」