官能基 その弐
以前、官能基について触れましたが、覚えているでしょうか?
有機化合物の単元では、「官能基」というものが出てきます。
これは、人間でいうとメガネや洋服、靴といったアクセサリーにあたるもので、
それによって様々な性質が決まります。
そして、官能基は試験でも問われやすいためしっかりと覚えておかなければなりません。
試験で問われやすい代表的な官能基は、次になります。
OH (ヒドロキシ基)
アルコールの性質を示す官能基。
メタノールやエタノールに使われています。
CHO (アルデヒド基)
アルデヒドの性質を示す官能基。
有名なアルデヒドは、
「ホルムアルデヒドHCHO」と「アセトアルデヒドCH₃CHO」
この2つのアルデヒドは、試験でも頻出なので絶対暗記!!!
COOH (カルボキシ基)
カルボン酸の性質を示す官能基。
カルボン酸で最も有名なのは酢酸CH₃COOHですね。
CO (ケトン基)
ケトンと呼ばれる物質を示す官能基。
最も有名なケトンは、2-プロパノールを酸化して
得られる「アセトン CH₃COCH₃」があります。
NO2 (ニトロ基)
ニトロ化合物を示す官能基。
ニトログリセリンなどで使われています。
NH2 (アミノ基)
アミンとよばれる物質を示す官能基。
これが付いているとアンモニアと同じく塩基性を示します。
SO3H (スルホ基)
スルホン酸の性質を示す官能基。
これが付いていると硫酸と同じく酸性を示します。
-O- (エーテル結合)
この形が構造式中に入れば、それはエーテルと呼ばれる物質を示す。
ジエチルエーテルCH₃CH₂OCH₂CH₃ が有名ですね。
-COO (エステル結合)
アルコール + カルボン酸 = エステルが出来あがりますが
このとき、構造式中にこの形が見られます。
エタノール + 酢酸 = 酢酸エチル CH₃CO₂C₂H₅ となります。