ドレイクの方程式
N=R*×fp×ne×fl×fi×fc×L
N 「我々の銀河系に存在する地球外文明の数」
R* 「我々の銀河系で恒星が形成される速さ」
fp 「惑星系を有する恒星の割合」
ne 「1つの恒星系で生命の存在が可能となる範囲にある惑星の平均数」
fl 「上記の惑星で生命が実際に発生する割合」
fi 「発生した生命が知的生命体にまで進化する割合」、
fc 「その知的生命体が星間通信を行う割合」
L 「星間通信を行うような文明の推定存続期間」
このドレイクの方程式をもっと身近なロマンの探求に応用したのがピーター・バッカスさん。彼がドレイクの方程式から導き出したのは理想の彼女に出会う確率 です。今から4年前、イギリスの大学で経済学の助手をつとめていたピーター・バッカスは彼女いない歴3年。なぜ自分には彼女ができないのか悩んでいまし た。理想の彼女との出会いを求めていた彼は得意の数学を使ってその確率を探ろうとしました。彼はドレイクの方程式を使ってイギリスで理想の条件を全て満た す女性が何人存在しているかを計算したのです。この研究成果を彼は論文にまとめて発表。タイトルは「僕に彼女がいない理由」です。このユニークな論文は世 界的で話題となりました。
理想の彼女の人数は「G=N×fw×fL×fA×fU×fB」。Nはイギリスの総人口(60975000)、fwはイギリスの人口に占める女性の割合 (0.51)、fLはそのうちロンドンに住んでいる割合(0.13)、fAはそのうち24歳から34歳までの割合(0.2)、fUはそのうち大学卒業の割 合(0.26)、fBはそのうち容姿が好みな割合(0.05)。計算したところ、イギリス人女性約3000万人の中に10510人の理想の彼女が存在する ことが分かりました。彼の計算はここで終わらず、この数字に相手が自分を魅力的だと感じる確率(0.05)、未婚の確率(0.5)、自分と性格が合う確率 (0.1)まで掛け合わせました。すると理想の彼女は26人となったのです。さらに、ある晩ロンドンで26人のうち1人に出会う確率を求めると 0.0000034%という結果に。この数字にピーターさんは励みにもならないと落胆したといいます。
ピーターさんが論文を発表してから4年、現在スペインにわたりバルセロナ大学で経済学の助教授の職に就いています。ピーターさんは論文を発表してから2年 後、26人のうちの1人に出会っていました。ピーターさんの彼女ローズ・ロングハーストさんは全ての条件を満たしています。友人の紹介で出会ったと言いま す。2人は今年の5月に結婚するそうです。