絶対暗記!「化学式・化学反応式」⑥ -酸化と還元編(その2)-
今回は「還元」についてです。この単元が出題されたら必ず化学反応式を聞かれます。酸化の式と混同せずに、しっかり覚えましょう。「還元」とは、酸化物から酸素が取り除かれる反応のことです。
①酸化銅の炭素による還元
2CuO+C→2Cu+CO₂
・炭素(C)…還元剤として使用。これを含む物質を有機物と言います。これを用いた実験では、加熱する前は酸化銅ともども黒色の粉末なので見分けがつきませんが、銅が還元されていくと、次第に赤褐色の銅がでてくるために見た目にも酸化銅が銅に還元されていく様子がわかります。
注意点として
酸化銅→銅(還元)ですが、炭素→二酸化炭素(酸化)となることをしっかり把握しておきましょう。還元剤に酸素が移動することになるわけです。
②酸化銅の水素による還元
参考までに教科書に掲載されている水素による還元も表記しておきます。化学反応式としては、単純な式なので覚えやすいと思います。
CuO+H₂→Cu+H₂O
ここまでが1・2年生内容です。次項から3年生内容の「イオン」です。