化学分野において
結合の種類は主に3種類あります。
1.イオン結合
2.共有結合
3.金属結合
もちろん、詳しく学ぶと他にも結合の種類はありますがね。
で、「イオン結合」は、「金属原子+非金属原子」の結びつきとなります。
原子は一般に電離をした場合
金属原子は、主に+1や+2といった陽イオンになり
非金属原子は、主に―1や―2といった陰イオンになります。
このとき、お互いの+イオンと―イオンが、静電気力(クーロン力)によって結びついていきます。
この結びつきのことを特に「イオン結合」と呼びます。
代表的なものとしては、塩化ナトリウムと呼ばれている物質があります。
通常我々は、「食塩」として使っていますね。
この塩化ナトリウムは、次のような結びつきをしています。
これを見ると分かるように、金属であるナトリウムは、陽イオンに
非金属の塩素は陰イオンとなりお互いくっつきあっています。
そしてこのイオン結合によって出来た結晶のことを「イオン結合結晶」と呼びます。
このイオン結晶は、一般的に非常に硬く、融点も非常に高い性質を持っています。
また、固体の状態では電気を通しませんが、液体や水に解けると電気を通す性質も持ち合わせています。
静電気の力によって結びついている非常に硬い物質ですが、
ひとたびその結晶の順序がずれると、どうなるか?
+と―の位置がずれることによって、+と+、―と―という形でお互い反発しあい、ボロボロに崩れていきます。
【まとめ】
イオン結合 = 金属原子 + 非金属原子 の結びつき
【イオン結晶の性質】
① 非常に硬いが、もろい
② 融点が高い
③ 固体だと電気を通さない
④ 液体や水溶液に溶かすと電気を通す