大学を知る 第12回 「社会福祉学」
社会福祉学って何を学ぶの?
福祉に関わる仕事というと、介護を必要とする人を直接援助する仕事をイメージしがちだが、それがすべてではありません。社会制度としての福祉は法律や制度・政策に基づいて成り立っていいます。したがって、介護や援助といった技術面だけではなくその背景にある政策や理論など幅広い知識も身につけることが要求されます。
大学では、理論研究のための科目として、社会福祉の成り立ちに関する社会福祉原論、制度や機構について学ぶ社会福祉法制、生活保護の意義や仕組み・運用について検討する公的扶助論などが開講されています。
もう一方の柱である技術面に関しては、援助サービスの方法や技術を習得するソーシャルワークやカウンセリング実習、介護実習などの履修科目があります。
社会福祉に関する学部・学科は多くの大学に設置されていますが、理論と実践のウェイトの置き方が異なったり、地域社会との関わりを重視したりと、大学によって特徴があります。大学案内やホームページなどでカリキュラムの内容を比較・検討しておくと良いでしょう。
また、福祉に従事するための資格として「社会福祉士」「介護福祉士」などがあります。近年の法改正をうけ、大学のカリキュラムも実習・実演の充実が図られるなど大幅に変更されています。資格取得を目指す人は、確認しておくと良いでしょう。