時間は不思議
時間
普段の生活の中で使われている数は、「10進法」と呼ばれています。
0~9までの10個の数字を利用して、10の塊が出来たら位が上がる表示方法となりますが、実は実生活の中では10進法以外の記数法も利用さています。
その代表的なものが「60進法」や「12進法」
「60秒=1分」
「60分=1時間」
ところがここで少し疑問に思うことが・・・
「60時間=??」
ん・・・?
他にもカレンダーで利用されているのは「12進法」
「12ヵ月=1年」
「12年=???」
ん・・・?
まぁ、これはただ「時間」や「年」の上の単位がないことが理由かと思いますが。
ちなみにカレンダーの日数を見ていて、なぜ7月と8月が2ヵ月連続して31日まであるのか疑問に思ったことはありませんか?
現在の暦の基礎を作ったのが、かの有名なジュリアス・シーザー(ユリウス・カエサル)です。それまでヨーロッパで使っていた暦は、3月が年の始まり=1月にあたり、一年が355日でした。太陽の動きとは、10日間のズレがあることになります。そこでシーザーはエジプトの暦が365日なのを知りそのエジプト暦を採用する事にします。それは、奇数月が大の月で31日で、偶数月が小の月で30日です。1月から順々に交代で暦が大小と続くと、最後2日だけ多くなるため12月だけ29日間とし、1年=365日で決めたものです。これを、『ユリウス暦』として使用していましたが、自分の生まれた7月が「第五の月」と呼ばれている事が、どーも気に入らない。そこで、7月の名前を自分の名前である「ユリウス(英語でJuly)」に変えます。ここまでは名前を変えただけで、日数に変化はありません。
しかし!
その後のローマ政権を握ったのが「オクタビアヌス」で、彼は3回の戦争に勝利を収めて、元老院から皇帝の称号を授けられます。それを記念して、勝利を収めた8月をユリウスに倣って、「アウグスツス(英語でAugust)」という名前にします。ところが、8月は偶数月のため小の月にあたり、7月より1日短い。このままではユリウスに負けた感が出てしまうため気に食わない。そのため、無理やり8月を31日にしちゃいます。
けれど、それだと31日が2ヵ月連続して続いてしまいしっくりと来ないので、9月以降を「小大小大」の順に変えちゃったんです。しかし、そうすると合計が365日にならないので、1年の終わりにあたる2月を減らして28日に日数を合わせてしまったんです。
これが現在のカレンダーの暦となります。